富山自慢
越中富山のお国自慢。
富山には美しい景観とすばらしい文化があります。
越中八尾 おわら風の盆
300年余の歴史がある「越中おわら」。
その唄と踊りは叙情豊かで気品高く、哀調の中に優雅な趣を有しています。
格子戸の民家、土蔵等、昔の面影を残す町並みに数千のぼんぼりが立ち並び、三味線、胡弓、太鼓の音に合わせて哀調帯びた唄や格調高い男女の踊りが、坂の町を揃いの法被や浴衣姿で流し歩き、編み笠の波が行き過ぎます。
五箇山
富山県南西部、庄川沿いの赤尾谷・上梨谷・下梨谷・小谷・利賀谷の5つの谷間に佇む集落。五箇山の地名は、「五ヶ谷間」を音読して「ごかやま」と呼ぶようになったと考えられています。
急峻な山々と深い谷のはざまで、独自の伝統文化を伝える五箇山合掌造り集落(相倉・菅沼)は、1995(平成7)年、岐阜県白川郷とともにユネスコの世界遺産に登録されました。現在、相倉に23棟、菅沼に9棟の合掌造りが残り、周辺の田畑や石垣、雪持林(オーバエ)などとともに、日本の原風景ともいうべき素朴で美しい景観を見せています。
立山
立山黒部アルペンルートは、ケーブルカー・高原バス・ロープウェイなどを乗り継いで、富山県と長野県との間約90kmを結びます。1971(昭和46)年の完成以降、大自然の魅力を気軽に満喫できる立山へ、国内外から年間100万人が訪れています。
ルートの起点・立山駅(475m)からメインステージの室堂駅(2450m)までは1時間足らず。春の雪の大谷、夏の高山植物など四季折々の楽しみがあり、国内最大級の黒部ダム、日本最古の山小屋など貴重な歴史遺産も。毎年4月中旬に開通して11月末まで、壮大なスケールの感動が待っています。
北前船と越中売薬
江戸時代から鉄道が出現する明治時代にかけて活躍し、財をなした北前船。北海道へ出航するときには富山米を運び、帰りに昆布やニシンを積み込みました。日本海沿岸を南下しながら、寄港した地へ昆布をもたらし、様々な品を仕入れ富山へ帰還。北前船回船問屋が軒を連ねた富山市の岩瀬地区では、往路復路で儲けが倍になることから「バイ船」と呼ばれました。
北前船が運んだ昆布を越中売薬が遠く薩摩藩へもたらしました。薩摩藩はその昆布を中国へと輸出。そのとき中国から輸入された豊富な薬の材料を、売薬商人たちは富山へと持ち帰ったのです。
宇奈月温泉
宇奈月温泉は黒部川の電源開発の歴史とともに、幾多の苦労を乗り越え開かれた温泉地です。お湯は無色透明で、お肌にやさしいアルカリ性単純泉。美肌の湯として親しまれています。日本有数の透明度を誇るきれいなお湯が自慢です。
源泉の温度は87.8度もあり、よく温まることからリウマチや運動器障害、神経症などによく効くとされています。1日に3000トンという豊富な湧出量も自慢です。
瑞龍寺
高岡の開祖前田利長公の菩提寺、曹洞宗の名刹。3代藩主前田利常公の建立で、壮大な伽藍配置様式の豪壮にして典雅な美しさに圧倒されます。山門、仏殿、法堂が県内で初の国宝指定を受けました。
氷見のブリ
成長とともに呼び名が変わる出世魚の代表格であるブリ。
初冬に「ブリ起こし」と呼ばれる雷鳴がとどろき沖が荒れると、まるまると太ったブリが富山湾内に入ってきます。この時期、定置網で獲れるブリは重さ10kgにもなる大物。荒波にもまれ身が引き締まり、最も脂がのった美味しさから、とくに「寒ブリ」と呼ばれ珍重され、その極上の味は「富山湾の王者」の名にふさわしい風格さえ感じさせてくます。
1996(平成8)年、ブリは『富山県のさかな』に指定されました。
富山の工芸
富山には、古くからものづくりの技が息づいています。
中でも、高岡銅器、高岡漆器、庄川挽物木地、井波彫刻、越中和紙は、国の伝統工芸品の指定を受けています。